高齢者の方の臭いの抑え方
私は元介護従事者です。
高齢者の方に着目した臭いケアのお話です。
私が勤めていた介護施設では高齢者の方は毎日入浴するのが身体の負担になるからという理由で週に2回だけしか入浴が許されていません。
臭いケアで1番大事なことは入浴し、身体を清潔に保つことです。
人間は真冬の寒い時でも汗や皮脂汚れがあり、1日風呂に入らないだけでも周囲の人の目が気になるものです。
高齢者の方は自分でトイレへ行くことも難しい人が多く、失禁したりと一般的な人よりも臭いが気になります。
いくら寝たきりで動かなくても身体の汚れから臭いは気になります。
高齢者だから、身体が不自由だからといって、毎日入浴する権利を奪ってしまうのは人として悲しいものがあります。
特に昔からある施設だと、換気状況も良くなく、建物の劣化もあり臭いがこもります。
初めて施設見学やボランティア、実習等で訪れた人は「独特な臭いがある。」とよく言われます。
長年勤めている職員は感覚が麻痺しているので分からないです。
臭いがあるのは人間だからこそ。それを清潔に保つことが人間として最低限の身だしなみです。
それに、体臭や汚物、独特な臭いがあるということは換気状況が悪い。
今だと特に、コロナのクラスター感染のリスクも伴います。
臭いケア。高齢者だからこそ、一般的な人よりも考えるべき点が多いです。